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その唇、塞いでやる…3

「…はぁ…ん…、でなくて、いいの…?」


しつこく鳴り続けるバイブ音を
耳に入れないようにしていた俺に
拓海が余計なひと言を吐く。

出なくていいのか?
と聞かれれば、
出なくちゃいけないと答えざるを得ない。

残念ながら俺は、
そういう立場の人間だった。








「おはようございます。」


電話の向こうは
いつもと同じ涼しいトーンの…


「夏目か。」

「瓜生さん、お取り込み中失礼致します。」

「は?」

「息、上がってますよ。くすっっ。」


くすっっ?

まさか…


「お前、もしかして…」

「ああ、はい。
 拓海さんをそちらにお連れしたのは私です。」


…拓海、後でお仕置きだ(怒)




「で?何の用だ?」

「ああ、すいません。
 不躾だとは思ったんですが、
 早い方が安心してデキると思いまして。」


…安心?…デキる?


「前置きはいい。」

「ふっっ。焦ってます?
 大丈夫。
 時間はたっぷりありますから。」

「…お前、さっきから。
 何が言いたい?」


俺の凄みに臆することなく、
夏目は淡々と会話を続ける。

それがこの男のムカツク所であり、
頼もしく感じる所でもあった。


「これ以上、あなたを焦らすと後が怖いですね。
 では、業務連絡に入ります。
 瓜生さんの本日の予定は私が引き継ぎます。
 もちろん、例の問題も。
 ですので、出社は結構です。」

「…どういう事だ?」

「部下の尻拭いなど、私で事足ります。
 その他の業務も
 ざっと目を通した限りでは
 問題無いでしょう。」

「いや…まぁ、それは確かに、
 お前ならこなせると思うが…。」

「はい。任せて下さい。
 瓜生さん程では無いですが、
 私もそこそこ優秀な人間ですので。」


こういう正直なところも悪くない…が、


「何かあったのか?拓海に。」


この男がここまでお節介をやく時は、
拓海絡み以外考えられない。


「いえ…。
 まだ何かがあった訳では…。」


歯切れが悪い。

口止めされているのか?


「つきましては、
 拓海さんの方も休みに…」

「したのか?」

「はい。私の一存で。
 会長に急病になって頂きました。
 ですので今日から3日間、
 拓海さんをお預け致します。
 どうかたっぷりかわいがってあげて下さい。」

「かっっ…―――!?」

「本当はあなたにも3日休んで頂きたいのですが、
 それは無理だと思いますので…」

「当たり前だ!」

「はい。
 ですのでせめて、今日1日は…。」

「…。」

「後の2日間はそこに…、
 あなたの匂いを感じる場所に…。」


その言葉に
いつもの平淡な口調とは違う必死さを感じた。

俺に言えないこと…。

御堂家に関することか?

それならば、
俺にしてやれることは…、


「わかった。
 お前の言う通りにしよう。」

「ありがとうございます。
 それでは明日お迎えに上がりますので、
 引き継ぎはその時に…」

「ああ。」

「本日は瓜生さん宛ての電話もこちらで対処致しますので、
 電源は切って、安心してヤッて下さい。」

「っっ―――!アホか、お前は!!!」

「くすっっ。それでは…。」


はぁ…。

相変わらず喰えない奴だ。

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テーマ : 18禁BL小説
ジャンル : アダルト

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鳥舟侑理@長州ユーリ

Author:鳥舟侑理@長州ユーリ
鳥舟侑理@長州ユーリは、
官能BL小説家を目指す
ドSエロ番長です。

当ブログは、
ド下手な自作BL小説を
掲載しておりますが、
お恥ずかしながら
著作権は
放棄しておりません。
無断転載等は
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